hoot環境設定編  ここでは「hoot.ini」のオプション設定について解説します

■1.ファイル、パス指定に関連する項目
項目名data_dir
説 明アーカイブファイルを検索するパスを指定します。
設定例roms;roms\kss;roms\md;roms\msx;roms\mucom88;roms\namco;

項目名language
説 明言語リソースファイルを指定します。通常は「japanese.lng」のまま変更する必要はありません。
設定例japanese.lng

項目名pdx_dir
説 明MXDRV.BIN使用時にPDXファイルを検索するパスを指定します。
設定例c:\mdx\pdx;

■2.周波数に関連する項目
項目名sampling_rate
説 明合成周波数を設定します。普通の人はデフォルトの「44100」で問題ありません。サウンドカードの種類によって微妙に音質が変わりますので、いろいろ変えて試してみてください。
設定例44100/55466/62500/96000

■3.発音遅延に関する項目
項目名buffer
説 明合成バッファサイズです。小さくすると鍵盤の動作と発音のズレが少なくなります。大きくすると音切れに強くなりますが発音が遅れ気味になります。サウンドカードとCPUに合わせて調整します。デフォルトは「16」です。
設定例16/4

■4.FFTに関する(スペアナの動作に影響する)項目
項目名fft_size
説 明窓のサイズ(らしい)です。単位等、詳細はよくわかりません。
設定例1024

項目名fft_winfunc
説 明窓関数の種類を指定します。スペアナの波形が変わります。
設定例0/1/2/3

項目名fft_skip
説 明スペアナ描画間隔で飛ばすフレーム数を設定します。「0」だと滑らかに動きますが、非常に重いです。
設定例0/1

■5.LPF(ローパスフィルタ)に関する項目
項目名lpf
説 明LPFのON/OFFを指定します(0:OFF/0以外はON)。・・・が個人的には「0」が好みです。動作中「L」キーでON/OFFを変えられます。余計な音響効果が嫌いな人は無効にした方が良いです。デフォルトは「1」です。
設定例0/1

項目名lpf_order
説 明LPFの次数を指定します。デフォルトは「4」です。
設定例4

項目名lpf_cutoff
説 明カットオフ周波数を設定します。デフォルトは「10000」です。この値以上でローパスフィルタが有効になります。
設定例10000/12000

■6.fmgenに関する項目(volume関連は省略)
項目名ym2151_interpolation (※ym2203/2608/2610用も有)
説 明線形補完を行うかどうか指定します。しかし、確か今のfmgen008では線形補完が廃止されていたような気がするので意味はないと思います。
設定例0

■7.アーケード物の使用制限に関する項目
項目名email
説 明制限解除に使用したメールアドレスを記述します。
設定例xxx@xxx.co.jp

項目名expire
説 明使用期限日(この日以降はまた制限がかかる)を記述します。
設定例20040901

項目名key
説 明制限解除時に送られたキーワードを記述します。
設定例xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

■8.標準のhoot.iniに含まれないオプション項目
項目名time_limit
説 明演奏時間を秒数で指定するものと思われます。
設定例

項目名time_slice
説 明タイムスライス値を指定します(msec単位?)。デフォルトは「32」です。
設定例32

項目名title_file
説 明「hoot.xml」の代わりに読み込むXMLファイルを指定するものと思われます。
設定例hoot_test.xml

■9.ROMEOに関する項目
項目名※使ってる人なら知っていると思われますので省略します。
説 明
設定例

■10.その他、補足事項
 ・あまり極端な値を指定すると落ちることもあります。「sampling_rate=512000」「buffer=1024」等々。
  例えば「time_slice = 16」と指定すれば、スペアナや鍵盤が細かく動きます・・・が非常に見辛くなります。
  必ずしもPCの性能に物を言わせて高い数値を設定すれば良い結果が出るとは限りません。
  試行錯誤して自分好みの環境を作り上げてみてください。(共通の最適解はないです...)

 ・OPN(OPNA)は供給クロックが「3.9936MHz(72分周)」なので、PC88/PC98を聴く場合、
  sampling_rateは「3993600/72 ≒ 55466」と設定すると原音に一番近い再現性になります。

 ・OPMは供給クロックが「4MHz(64分周)」なので、X68/X1を聞く場合、
  sampling_rateは「4000000/64 ≒ 62500」と設定すると原音に一番近い再現性になります。

 ・メガドライブを聞く場合、
  sampling_rateは「(53693175(CPUクロック)/14分周) / 72分周 ≒ 53267」と設定すると原音に
  一番近い再現性になるらしいです。

 ・sampling_rateが「44000/48000/96000」では、一部の音色が変わってしまう可能性があります。

 ・最後に私が使っている「hoot.ini」を公開しますので、これを参考に研究してみてください。
  http://aika.joo.lt/hoot/hoot.ini

hoot環境設定編 終わり


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