歌もいいが、BGMも聴け!

普通、アニメの曲といえばアニソン。BGMはパス!という人が圧倒的でしょう。でも、たまにはアニメのBGMをじっと聴いてみてください。なにか懐かしい場面を思い出しませんか?
ゲームミュージックの場合、BGMがよいからゲームをプレーするという"逆"のことがあるのですが、アニメのサントラは単体で聴くには鑑賞に堪えない場合が多いので、こういうパターンはほとんどないでしょう。アニメサントラは、短い曲(ちょっとした悲しい曲や楽しい曲)やいろいろなタイプなものが1枚のCDに収まっているものが多いのも特徴です。アニメのサントラは、基本的にアニメを見て、そのサントラを聴くということになるでしょう。
ここで紹介するアニメサントラの一部は、アニメを鑑賞していないとつらいものも含まれています。そのようなものは「アニメ見た人向け」と書いておきます。書いていないものは、純粋に楽曲として楽しめるお薦め物だと思ってください。
また、アニメサントラの場合、好きな曲をチョイスしてMD、CD-Rなどに編集するととてもよい鑑賞物になります。そのようなものは「要編集」と書いています。


凡例

アニメ名比較的古いアニメ新しめのアニメ特撮・ドラマなど
CDの発売元定価発売中/廃盤CDコード お薦め度
・・・このマークが多いほどお薦めです。
・・・このマークが多いほど地雷CDです。
アニメ見た人向け・・・・・そのアニメを鑑賞したことある人向けです。
要編集・・・・・CDを自分の好きな曲に編集してCD-Rなどにするとよいものです。


地雷CDとは
地雷CD・・・それは我々リスナーと販売会社の永遠の戦いである。どういうものを地雷CDと呼ぶのか?簡単だ。期待いっぱい胸いっぱいで購入したCDを家でプレーヤーにかけた瞬間、凍りついたCDだ! 我々はなんとかこの地雷を避けて通ろうとするのだが、何度も何度も踏んでしまう。そう、地雷CDに関する情報が少なすぎるのだ! そこで本ホームページは地雷CDをきちんと地雷度とともに認定し、この世から撤去することを目的としている。


●新着

ブレンパワード オリジナルサウンドトラック/ブレンパワード オリジナルサウンドトラック2
発売元: ビクターエンタティメント 定価:3045円 発売中? VICL-60264/VICL-60299 おすすめ度:

98年にWOWOWで放映されていた富野由悠季氏の手によるSFロボットアニメの音楽CD。アニメは、まあ、氏のファンならば納得もできようが、けっこう高尚?な内容であるため、普通の人には「キレた登場人物」のイメージが強いだけの作品であろう(最近ではPS2の第二次スパロボ大戦などにも登場している)。そのあたりは興味のある方々の判断にまかせるとして、音楽は、現在の日本アニメ作曲家では非常に風呂敷の広いレパートリーを持つ菅野よう子氏。「マクロスプラス」「エスカフローネ」「カウボーイビバップ」「ターンAガンダム」の、あのよう子姉さんだ。
彼女はオーケストラでもヴォーカルでもシンセサイザーテクノでも「いくつ引き出しがあるんだ?」と友人が評価するように、女性ならではの繊細で多彩で美しい作曲をする。サウンドトラック1の1曲目「Power of the Light」は希望にあふれる朝のお目覚めミュージックにはピッタリであるし、2曲目「Ark」はバグパイプをメインに持ってきた、いかにも「一丁やったろうか成功だ輝かしい我々の勝利バンザイ!」なイギリス風味の曲である。かと思えば、サウンドトラック2の2曲目「Crossing」のような、「矢追○一USO特集」でナレーションとともに流れるUFO映像に使えそうな不安なシンセミュージックをやったりと、奇妙でありながら快いBGMも作る。エンディングのヴォーカル曲などは富野氏の「これが歌詞だ!」と言わんばかりのものをオドロオドロしい旋律でまとめてしまうし、坂本嬢を使ったエスカな曲もやる。まさに何でもできますサービス満点いたれりつくせりなのだ。
本当にピアノで作曲しているのか?と余計な詮索をしてしまうこともあるが、それだけこの人が、いい意味で常人離れしているということなのだろう。だからといってよう子氏自身が変わり者か、といえば・・・実際の人物像は普通の女性であった(ちょっと、ヘニョホニョしてるけど)。
そう考えると、やはりクリエイターと呼ばれる人々は以外とラフな、あっけらかんとしているものなのかもな・・・と、始終しかめっつらばかりで恐ろしいと言われる自分を反省し、天津甘栗を8つ食べるのだった(さすればあなたもクリエイター)。とにかく、菅野よう子さんのファンならば、そしてそうでない方も機会があったら聴いてみるといいかもしれない。原作と切りはなしても十分鑑賞に耐えうるものだ。



●宇宙戦艦ヤマト系

アニメサントラを始めてメジャーを引き上げた作品が「ヤマト」でしょう。いまだこれを超えるサントラに出会えません。

交響組曲 宇宙戦艦ヤマト
発売元:日本コロムビア 定価:2,700円 再販版発売中 COCC-12227 お薦め度:

私はいまだヤマトを超えるアニメサントラに出会ったことがありません。このCDは1977年に発売されたレコードをCD化したものです。1977年といえば、私はまだ10歳にも満たない年だったんですね。ヤマトの物語自体のうんちくをここで話してもしかたないので割愛しますが・・。そんな古い時代の音楽をいまだに超えるものに出会えない。ちょっとさびしい感じもします。
作曲者の宮川泰氏は天才でしょう。往年のクラシックの曲と比較するのはちょっと違うのかもしれませんが、多くの名曲を生み出した故人たちと比較しても全く遜色ない完成度を持った曲たちだと思います。聴く人に感動を与えるロマンチックなメロディは、私の心を掴んで放しません。そもそもヤマトというのは、アニメサントラとしても画期的な作品だったと記憶しています。ここまで重厚で贅沢なオーケストラをふんだんに使用したアニメってこれ以前にあるのでしょうか? まさにアニメサントラの原点がここにあり、いまだにこれを超えるものも出現しません。
このCDは、宇宙戦艦ヤマトのPART1を交響組曲にしているため、劇中に流れている曲よりも長めにアレンジされており、鑑賞に充分堪えうるようになっています。是非ご自慢のステレオセットでぶちかまして欲しいです。最近はコンピュータを使ったシンセサイザメインの曲がほとんどですが、最近これを聞くと、「生楽器」「生演奏」のよさを感じます。やはり「生」の方がいいですね!なんとなく心が落ち着く、暖かい感じがします。
このCDでのおすすめですが、1トラックの川島和子の「アーアー」というスキャットを聞くと「ヤマトだぁ」と感じるでしょう。当時は本当にインパクトありました。そして2トラックがおまちかねの「宇宙戦艦ヤマトのテーマ」です。しかしこの曲、最初聴いたときは出だしが非常に地味に入ってくるので、テーマ曲だとわかりませんでした。でも、そこに味があり! 8トラックの戦闘の曲もお薦めです。あと9トラックのイスカンダルのテーマは実に情緒的なメロディでお薦めです。
しかし、ヤマトって音楽関係でいくら儲けているんでしょうかね? 初めから「ヤマト商法」としてアニメの音楽をレコード化して採算、儲けをとるという戦略だったのかなー。

Writer:NAGASE



さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち
発売元:日本コロムビア 定価:2,700円 再販版発売中 COCC-12228 おすすめ度:

映画の「さらば宇宙戦艦ヤマト」のサントラCDです。やはり交響曲で、しっかりとしたオーケストラサウンドが楽しめます。宮川さんが苦労されたのが「白色彗星のテーマ」と「デスラーのテーマ」のようですが、白色彗星の方は、パイプオルガンが重厚すぎなので私にはまだ鑑賞できる域まで達しておりませんです。ハイ。これを鑑賞できる人はえらく高尚なお方でしょう。デスラーの方は、緊張感溢れる不気味な出だし、徐々にせまりくる恐怖を見事に表現した弦楽曲ですね。是非聴いていただきたいです。他に好きな曲は、「アンドロメダのテーマ」でしょうか。でも、後述しますが、「オリジナルBGMコレクション 宇宙戦艦ヤマトPART2」のCDによい曲はほとんど入っているので、そちらを買った方が楽しめると思います。私的には、私の中のヤマトCDの順位ではちょっと下の方に位置するCDです。ただ1つの曲は長いのでじっくり鑑賞したい人にはよいのではないでしょうか。

Writer:NAGASE



オリジナルBGMコレクション 宇宙戦艦ヤマトPART2
発売元:日本コロムビア 定価:2,700円 再販版発売中 COCC-12870 お薦め度:

個人的な話で申し訳無いが、「さらば宇宙戦艦ヤマト」よりもテレビ版の「宇宙戦艦ヤマト2」の方が好きだったりするので、BGM集もこちらの方が好み。こちらの方が「白色彗星のテーマ」にバリエーションが多いのポイント。パイプオルガンとロックが組み合わさったテーマは必聴でしょう。「テレサ愛のテーマ」っつーのもいい曲です。脳からα波がバシバシでます。どうしてこう人間を暖かい気持ちにさせてくれる旋律をポンポンと書けるのでしょうか、すごい宮川さん!。
本当に宮川さんはメロディライティングのスキルが高い人だなぁとこのCDを聴いていると思います。情緒的なメロディを書かしたら日本でこの人超える人はいるんでしょうかね。
難点として37もの曲群からなっているため、1曲の時間が交響曲版に比べて短くなっていることです。ただ、きちんと聴ける長さになっているところはさすがヤマト商法!全く隙がありません。

Writer:NAGASE



宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち 音楽集
発売元:日本コロムビア 定価:2,700円 再販版発売中 COCC-12229 お薦め度:

もうこの辺のCDは無条件に買い!見たら速攻。値段分の価値充分あります。
「新たなる旅立ち」では、いままでとは一味違ったヤマトサウンドが楽しめます。ヤマトが情緒溢れる人間的なメロディとするならば、白色彗星がパイプオルガンを使用した重厚さを出していたのに対し、暗黒星団帝国は、冷酷さを表現するためにコンピュータサウンドを導入しています。いまでは当たり前のコンピュータシンセサイザーですが、ヤマトではこれを敵の冷たさ、無感情、冷徹・・を表現するための道具のひとつにしか使用います。しかし、曲はあくまでもオーケストラで、その中に驚くほど自然にシンセサイザーが溶け込んでいます。宮川さんってこんなこともできるのね・・。ホント、すごいわこの人。他の曲では、「新コスモタイガー」というディスコミュージックな曲がお薦め!宮川さんの曲のネタは本当につきませんねぇ・・・。

Writer:NAGASE



オリジナルBGMコレクション 宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち
発売元:日本コロムビア 定価:2,700円 再販版発売中 COCC-12871 お薦め度:

基本的に「新たなる旅立ち」のCDを持っていれば必要ないかもしれません。というか、もともと「新たなる旅立ち」って2時間スペシャルみたいなものなので、BGM集にするほど曲のバリエーションも多くないし。ですのでこれに関しては、オリジナルBGMよりも交響曲の方がいいような感じがします。このCDは妙に未公開曲がいっぱい入っていて、無理やりアルバムにした感じもありますし。交響曲よりもよい点としては、ゴルバの曲が効果音なしで入っていること。それと同曲がいろんなバージョンで入っているくらいでしょうかね。(ただし、ゴルバのシンセサイザー版はまったく曲になっていない。宮川さんアルバムにするために無理やり変な曲作ったみたいで)。

Writer:NAGASE



交響組曲 宇宙戦艦ヤマトV
発売元:日本コロムビア 定価:2,700円 再販版発売中 COCC-12232 お薦め度:

これはお薦め!ともかく買え!です。
「ヤマトはパート1以外はダメ」とか「パート1が男のロマンだ」とか分けわかんないこと言う人が多いんですよね。でも、その人は本当に他のシリーズを見ているのでしょうか?もし見ていないで言っているならケツが青いです。パートVはシリーズで最高傑作だ!私が勝手に断定!
音楽もすごい。宮川さん、一体どこからこんなよい曲をたくさん思いつくのでしょう? 宮川さんを人間国宝に指定した方がいいと思う今日この頃。
このCDの聴き所は2つで、まずは「ボラー連邦」のテーマ。宮川さんはスラブの民族音楽を参考に作ったそうですが、そのままスラブ! ほんといい感じですよ、この曲は。本来こんな曲は劇中で合わなそうな感じがするんですけどね、ヤマトは不思議と合ってしまうんですね。
もうひとつの聴き所は、宮川さんお得意の情緒溢れるメロディ「ルダ王女のテーマ」です。「イスカンダルのテーマ」「テレサ・愛のテーマ」と名曲を作った宮川さんですが、これもいい!川島和子のスキャットも相変わらずしびれます。

Writer:NAGASE



オリジナルBGMコレクション 宇宙戦艦ヤマトV
発売元:日本コロムビア 定価:2,700円 再販版発売中 COCC-12873 お薦め度:

これもいい! アニメを見ていた人には先の音楽集と両方買うことをお薦めします。こちらは「シャルバート」関係の曲と「ボラー連邦」関係の曲のバリエーションがたくさん入っています。「ボラー連邦」の曲をギターで巧みにアレンジしている曲なんか最高!文句なし。それとヤマトVの戦闘シーンの曲もたんまり収録!これが名曲だった「ヤマト1」の戦闘シーンの曲に勝るとも劣らない出来です。あまり劇中では印象に残らなかったのですが、実際鑑賞してみるとすばらしいです。

Writer:NAGASE



●機動戦士ガンダム系

「ヤマト商法」ならぬ「ガンダム商法」で、ガンダムは聴いてもしょうがないような、あくどいCDがたくさん発売されています。だまされないように見極めが肝心です。

オリジナルBGMコレクション 機動戦士ガンダム
発売元:キングレコード 定価:2,039円 再販版発売中 KICA-2001 お薦め度:

ファーストガンダムのBGM集です。「燃え上が〜れ〜」の名曲はもちろん、ガンダムの中で使われた有名なサントラがほとんど入っています。ガンダムのサントラを買うとすれば、この1枚があれば十分でしょう。作曲は渡辺岳夫氏で、小編隊のオーケストラながらトランペットやティンパニなどの一つ一つの楽器の存在感を感じさせる小気味良い音楽は独特な感性があります。カッコ良さの中にメロディアスな部分を併せ持っている音楽です。
しかしトラック14の「ジオン公園の陰謀」というのは「ジオン公国」の間違いだとは思うのですが、レコードのときからずっと間違いに気がつかないんでしょうかね・・。お薦めはトラック3、トラック7、トラック11あたりでしょうか。

Writer:NAGASE



MOBILE SUIT GUNDAM V
発売元:キングレコード 定価:3000円 発売中 KICA2008/9 おすすめ度:

壮絶な地雷CD!! ガンダムの2枚組みは絶対買うな。



これは鉄則です。これだけだとなんだか分からないので、補足します。ジャケットの裏面や帯びには「ドラマCD」などと一言も書いていないのですが、訳の分からないドラマが延々と流れていきます。こんなもの聴いて何がうれしいんだよぉぉ・・。

Writer:NAGASE



機動戦士ガンダムV アムロよ・・・
発売元:キングレコード 定価:3000円 発売中 KICA2003/4 お薦め度:

ドラマCDだ!騙されんなよ! 以上



注意:訳のわからんドラマCDです。プロデューサー出てこい!!

Writer:NAGASE



機動戦士Zガンダム スペシャル
発売元:キングレコード 定価:4200円 発売中 KICA178〜9 お薦め度:

どうでもいいですが、Zガンダムってすごいドラマでした。大人のドラマとか当時言われましたけど、大人じゃなくて単に妙な哲学に洗脳されている人の集団のような気がします。シャアが劇中に意味不明な言葉を連発したり、カミーユが発狂したりかなり逝っちゃってました。
さて、そのZガンダムのサントラ集です。私が所有しているのは、3枚のCDを2枚にまとめたスペシャル版で、現在ではこちらの方が入手しやすいし、解説もたくさん書いてあるので、よいと思います。別に3枚別々のものを買っても同じだと思いますけど、いまさら売っていないでしょう。
Zガンダムの作曲は芸大を首席で卒業したともっぱらの噂の三枝成章氏です。彼を作曲家と聞くと驚く人もいますし、毛嫌いする人もいますが、Zガンダムの音楽を聴くと、彼がタダモノではないことが分かるでしょう。音楽は、Zガンダムの物語を反映してか、悩み狂った人たちの音楽や、発狂寸前のメロディ、UFOと交信するんじゃないかと思うようなメロディが多数。ストリングがうねりまくりです。(この手のはニュータイプじゃないと鑑賞できません)。また劇中に流れる戦闘シーンや人間ドラマを表現した音楽も実にたくさんあり、バラエティに富んでいます。これだけさまざまなタイプの曲をこなす三枝氏の手腕に驚かされます。
三枝氏はちょっと昔の作曲家とは明らかに違います。彼の音楽の特徴は、シンセサイザーを含む実に多くの楽器、音の特徴を意のままに操るところです。曲の基本はオーケストラですが、エレキギターやチョッパーベース、そして多彩なシンセサイザーを巧みに違和感無く取り入れています。ジャズあり、ロックあり、非常にバラエティに富んでいます。アニメの戦闘シーンの曲も普通はかっこいい曲というイメージがあるのですが、三枝氏の戦闘シーンの曲は、時にメロディアスに、時にプログレッシブに、新たなタイプの曲をクリエイトしていると思います。本当にこれだけいろいろなタイプの曲が流れる劇伴というのもあまり見られないでしょう。三枝氏の手腕に驚くばかりです。CDは、一曲一曲が非常に短く、じっくり腰を据えて鑑賞するというタイプではないのが非常に不満ですが、曲の表現の豊かさとその質の高さは他のサントラCDには見られないでしょう。

Writer:NAGASE



交響曲 機動戦士Zガンダム
発売元:キングレコード 定価:3200円 発売中 K32X7004 お薦め度:

Zガンダムの曲をさらに交響曲にまでグレードアップしたもの。オリジナルよりもかなり演奏者の数が増えているみたいですが、元々がオーケストラなので、オリジナルと比べてそんなに豪華という感じはしません。なんでこんなの作ったの? シンバルがうるさいだけじゃん。ガンダム商法?
ジャケットをみると7曲しか入っていないので、とても1曲をゆっくり鑑賞できそうですが、これがとんだ食わせ者です。オリジナルの短い曲を強引かつ不自然につなぎ合わせて一曲にしている!また、曲名が「サイコ・オーロラポラリス」とか訳わからなくて非常にむかつく! もっとも地雷なのは、ジャケットの絵。おまえら誰だ? 本当にカミーユ?ニセモノカミーユだ!! いや30年後のカミーユなのか? むちゃ老けていて驚きです。ジェリドに関してはブタみたいになっています。このジャケットだけでも10分は笑えるという代物です。ともかく一言。三枝さん調子乗りすぎ

Writer:NAGASE



新機動戦記ガンダムW OPERATION1
発売元:キングレコード 定価:3000円 発売中 KICA251 お薦め度:

新機動戦記ガンダムWのCDです。全部でBGM集は4枚発売されており、これはOPERATION1となります。ガンダムWは作品自体が明るくてパワーのあるものでしたので、曲の特徴も曲の頭からいきなりノリがよく、そのままパワーを落とさずに一気に最後まで引っ張る曲が多いです。作曲者の大谷幸さんの特徴でしょうか?(他に氏の曲をあまり聴いたことがないのでわかりませんが)。
OPERATION1はシリーズで使われていた名曲がたくさん入っており、ファンの方にもそうでない方にもお薦めできるCDです。曲はいままでのガンダムとは全く違い、ノリノリなロックがメインです。作者の大谷幸さんも既存のガンダムを全く参考にしない曲作りをされたようなので、こういうものになったんでしょう。物語自体が「自分の正義を貫く」といったハッキリしているテーマのアニメでしたので、曲もそれを反映していて、明るいところはメチャ明るく、暗いところはメチャ暗い、優雅なところはおかしいくらい優雅(トレーズの曲とか)で実にメリハリがあります。ちょっと気に食わないのが、一曲一曲が短くて40曲も入っていること。それと曲のタイトルが「黒い風が死へ誘う」とか「龍が泳ぐ時 すべては終わる」とかキザッぽくて嫌です。まぁどうでもいいようなことなんですけどね。


<その他の情報>
「OPERATION2〜4」・・怖くて買っていません。誰かレポート求む!

Writer:NAGASE



●他のサンライズ系

サンライズは音楽をCD化して儲けようという算段なので、音楽はよいものが多いです。

機甲戦記ドラグナー オリジナルサウンドトラックVol.1〜Vol.4
発売元:キングレコード 定価:各2200円 発売中 (Vol.1)KICA2154 (Vol.2)KICA2155
(Vol.3)KICA2156 (Vol.4)KICA2157
お薦め度:
(vol.1)
(vol.2)
(vol.3)
(vol.4)

ちょっとマイナーなサンライズロボットアニメ。「機動戦士ガンダムZZ」のあとに始まったシリーズがこれなのですが、主人公が軟派で物語もいまいち魅力なし!世のアニメファンには受けませんでした。しかし、音楽の方はさすがサンライズ!きちんと聴かせるものになっています。
Vol.1とVol.2は、現在売れっ子の渡辺俊行氏(有名な渡辺宙明氏の息子さん)が作曲を行っています。すべてオーケストラで奏でられており、彼の音楽の特徴であるストリングスとティンパニを主体とした美しいメロディが生きています。彼の曲は非常に分かりやすくオーソドックスです。戦闘の曲はカッコ良く、悲しい曲は悲しい。「Zガンダム」の三枝氏とは正反対で、三枝氏がカーブやフォークのピッチャーならば、渡辺氏はストレート一本といった感じがします。
Vol.1とVol.2は、劇中に使われていた曲とは思えないほどロングバージョンで収録されているので、普通の曲としてもかなり"聴ける"構成になっていると思います。
Vol.3は、渡辺さんから、ハネケンこと羽田健太郎氏に作曲が移ります。「マクロス」でみせたメロディメーカーとしての才能をこの「ドラグナー」でも遺憾なく発揮しています。彼の特徴であるシンフォニックでありながら、少しライトで跳ねるようなリズム感は、渡辺氏と比べると躍動感を感じます。
しかし、どうして途中から作曲家が変わったのかが良く分かりません。このまま渡辺氏で通してもよかったと思うのですが。逆に雰囲気や流れを変えたいという意向があるのかもしれませんけどね。ただ、ハネケンも渡辺氏の世界を変えずに非常によい仕事をしてます(^^。物語も「マイヨ・プラート」という洗練された敵から「グンジェム」という無法者集団に移り、ちょうど転換期を迎えるところでした。
問題はVol.4!! ジャケットの裏面に「作曲:渡辺俊行/羽田健太郎」と書いているので、「おお、渡辺さん復活か!?」と思ったのですが、実はいままでのCDに入れていなかった未収録物のかき集め+新作ちょっとです。あとなぜかわからないけど、以前のCDに入れたものまでもう一度入っています(これが超ムカ)。典型的な「ちょっと未収録な曲があまっているから、適当に組み合わせて発売しよう」という地雷です。

Writer:NAGASE



●その他

キャッツアイ (Digital Trip 1800シリーズ)
発売元:日本コロムビア 定価:1,800円 発売中 COCC-11072 お薦め度:

【超絶地雷 絶対買うなっ!

TV版の名曲の数々にコンバット越前もビックリな超絶テクノアレンジを施したのがこの1枚です。 この空前絶後のへっぽこぶりは、聴いた人の脳に一生解けない呪いを掛けます。 アレンジャーはシンセサウンド界では有名な人らしいのですが、 キャッツアイサウンドを期待してこれを買った人間であればカミソリを入れてファンレターを送ること請け合いです。 また地雷のお約束で一言もアレンジ版とは書いてないので騙されて地雷踏む人多し!要注意!! 使用しているドラムセットが、よくダンスサウンドなんかで使われるペシャっ!という 鍋のフタを叩いたようなダサいスネアを奏でる最悪な代物。 このドラムを選んだ時点で、既にキャッツアイでなくなることがわからなかったのでしょうか・・・。 ペタペタした薄いドラム。何の工夫もないアナログシンセ風の音色。変化がなく盛り上がらない展開。原曲を殺したアレンジ。
作った奴出て来いっ!貴様それでもプロかっ!金貰ってるんならもっと真面目に仕事しろ!!
これ以上に酷いアレンジは存在しない!と筆者は考えます。

キャッツアイ度 :★    
原曲再現度   :     
理不尽さ    :★★★★★
カラオケ難易度 :★★★★★
テクノ度    :★★★★★
ドラムのダサさ :★★★★ 
アレンジャー糞度:★★★★★

Writer:TEKO